ネットで、有名人の方から、生活に余裕がない方でも、募金したって目にします。
救援、ボランティアの方々
ただただ感謝です。
熊本地震で被災!体験日記
2016年4月19日の日記
14日の夜9時半頃、突然の震度6弱。このとき家の中は、本も棚も皿も落ちず、電気ガス水道は大丈夫でした。
ただ、玄関に置いていた金魚の水槽の水があふれ水浸しになって困りました。
「阪神では1日後に本震があった」と、誰かのつぶやきをその日ツイッターで見たので信じたくないけど一応、水だけは溜めておきました。
日付けは変わって16日。夜中の1時半頃、いきなりの震度6。揺れる揺れる…揺れは止まらない。次々に揺れが起こり続ける。
この最初の揺れで停電したので手元に置いていた懐中電灯を照らします。またきた、またきた、と、立て続けに起こる激しい横揺れに、その場に座ったままただ揺さぶられるだけでした。
玄関に行くまでには本が散乱していました。水槽の水が、また半分あふれていて水浸しの状態。
ブレーカーを落とし、暗い中歩いて近所の学校へ。道路は学校へ向かう車で渋滞していて異様な光景でした。グラウンドは駐車場と化しました。冷える中すみっこにしゃがみ、地面から伝わる揺れを感じているだけした。上空ではヘリの音がします。
そのうち電気が回復し、グラウンドが明るくなり、朝方には家に戻りました。
家に入ると棚は倒れ散乱、皿は落ち、冷蔵庫は前へ動いていました。冷蔵庫の中の物は飛び出ていました。コンニャクの汁で水びたしなのが辛い。
地震対策をしている部屋と、してない本棚だらけの部屋とは物の落ち方が雲泥の差でした。揺れる方向に沿った家具の置き方と重い物を下へ軽いものを上へギッチリ詰めたことで被害を抑えることができました。
2016年4月24日の日記
断水も復旧し、一昨日はスーパーで普段通りに生鮮食品も買えるようになりました。レジは1時間待ちでした。
他のスーパー何店舗かは、まだ開かない。ショッピングモールはどこも天井が落ちてガラスが降った写真を見て青ざめました。地元の者の私から言わせると、モールが建つ付近一帯はもともと地が緩いのです。それなりの被害があったようですが地震が真夜中だったのが幸いでした。
2016年4月28日の日記
今週から銀行の窓口が開いた。近所の幾つかのスーパーはずっと休業中。道は県外からの人口が増えているのか常に渋滞している。追突事故が多いらしい。バスと車との事故も起きた。
やっておけば良かった備え
ネットのコラム?で読んだ、「熊本在住の主婦でルポライターが被災してやっておけばよかったこと」みたいなことを思い出して、うちの場合と照らし合わせてみます。
「空のペットボトルを捨てなければよかった」
震災直後、開店したホームセンターに、何軒はしごして水を買いに来た人や、ポリタンク、ブルーシート等を求めて大勢詰めかけた所をテレビのニュースで見ました。
うちは忘れっぽいので、捨て損なったペットボトルが一袋ありました。フタはプラスチックで捨ててしまっているのですが、台所を探したら幾つか見つかったので助かった。ポリタンクは1つあったので、ツィッターの情報を手掛かりに水汲みに通いました。
本震の明け方、計画断水が9時から16時まであるという話で水を貯めました。16時から水が出ることは無く、ここから市は断水スタート。
うちは集合住宅で貯水タンクがあり、断水の期間は丸2日でした。(ほかでは5日とか、漏水が多いため高台は水圧が低くてまだこないとか。)
それでも大変だった。トイレが古いためか、1回流すのにバケツ1杯いる。風呂に溜めた水も減り…。震災にあった東北の方は辛抱強いとしみじみ思いました。
営業再開した銭湯は大行列、外で3時間待ちとかだったみたいです。(その後新型コロナの影響で潰れましたが)
ちなみに貯水タンクが壊れたマンションが幾つかあるようで、天井から水が降ってきたそうです。汚水のとこも。直るのは数週間後とか……
ガスのほうは、こちらプロパンだったので、安全スイッチを押したらすぐに使えました。
都市ガス(西部ガス)は1軒1軒点検、立ち会いをするため、他県からの要請が入って1週間〜3週間ほどかかるようです。テレビで見たのですが、個人の飲食店でも再開が早かったのはプロパンでした。プロパン強し。
「夜中に避難した時、寒かった」
熊本は、夜は寒く、昼は暑い。だいたい春と秋がすごく短い。4月は風で冷える。そして5月にいきなり暑くなる。
私の場合、上着を羽織り下はズボン、スニーカーでゆっくり避難しました。それでも凍えたので、ハーフパンツに半そで、サンダル姿の若い子や男性はかなり寒かったでしょう。
「コンビニの惣菜パウチも買っとけばよかった」
コンビニは、すっからかんになります。
スーパーすぐには開かないし、一気に野菜不足になりますね。今も野菜を中心に買い物しています。
そのほかの事
マスコミのヘリコプターだと思うけど24時間、夜中も1日中ずーっとヘリの音に精神を労しました。あれはうるさかった。
地震の揺れはペットにも敏感に伝わりパニックにさせます。家猫は窓へ駆け登り外に出ようとします。ペットがガラスが割れた窓から逃げ出すという被害が何件も起こりました。
連絡先を書いた首輪は命綱です。
終わりに
市の働きかけによりツイッターで常に情報を流してもらえるのは心の拠り所になりました。給水スポットは特にツイッターの情報がすべてでした。
ガスの自動制御の解除スイッチのことも当時は早く知りたかった情報ですが、備えや対処をツイッターではリアルタイムで得られるので普段からSNSの検索には慣れておくと大変役に立ちます。
このため緊急時にネットが繋がりやすい携帯電話会社と契約しておくのも大事だと思います。