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これまでに、このブログでは「カードキャプターさくら」の裏テーマや作品に込められた思いといった裏話をご紹介してきました。
今回の裏話は…カードキャプターさくらが誕生した時のお話を紹介したいと思います!
カードキャプターさくら誕生秘話
CLAMPのストーリー担当・大川さんによると、「カードキャプターさくら」の前に「なかよし」で連載していた作品「魔法騎士レイアース」が最終回近くなったときに、担当編集者の方から「次も連載をお願いしたい」というお話をいただいたそうです。(その担当編集者はCCさくらを続けて担当しています)
「魔法騎士レイアース」はそれまでの「なかよし」になかったタイプの作品をやろうと思って始めたものだったので、次は「なかよし」らしいものをやろうと考えたのがまず最初です。
「魔法少女ものをやってみたい」とすぐ考えたものの、「魔法少女もの」のアニメをよく知らなかったという大川さん。でも、そうしたものにあこがれる女の子の気持ちはわかる。大川さんは新連載で魔法少女ものに挑戦しようと決意しました。
カードキャプターさくら誕生の流れ
まず最初に、前作・魔法騎士レイアースの主人公が中学生だったので、今作では「なかよし」の読者にいちばん近い小学4・5・6年生くらいの女の子が主人公の話にしよう。そして、その年齢の女の子たちから「あんなふうになれたらいいな」と思ってもらえるような女の子にしようと考えられました。
CLAMPメンバー・もこなさんによると、体型や髪の長さはもちろん、もっと細かいところまでキャラクターデザインが大川さんにより、すでに決められてあったそうです。
ケロちゃんの場合だと、「魔法少女につきもののマスコット的キャラクター」としてデザインされました。こちらは最初から猫型と決まっていたわけではなく、犬とかリスとか候補がほかにもあったそうで。
ケロちゃん、猫型だったのか…!真の姿ケルベロスが、ネコ科動物に似てると思いだしてやっと納得(笑)
それではほかのキャラクターはどうなんでしょうか?
キャラクター設定
知世ちゃん
魔法を使えるという秘密を知っていて、そのことを相談したりできるお友だちとして作られたキャラクター。知世ちゃんがさくらの衣装を作るのは、「魔法少女」というよりも「衣装をお友だちが用意してくれる」というのがやりたかったから。
雪兎さん
クロウカード編のラストのために用意されたキャラクター。そして主人公があこがれるお兄さん。ストーリーに関係するため、さくらのお父さんと似せてある。こういうぽやーっとしたキャラクターはCLAMP作品ではめずらしいかもしれないとのこと。
桃矢
口は悪いけど実は優しい、CLAMP作品にわりといるキャラクター。
小狼
桃矢と同じくCLAMPが描く男の子ではよくみられるタイプ。
世界観を大切に描く
いろんなジャンルを手がけるCLAMP先生には、さくらを描くにあたっての決まりがたくさんあったそうです。
線を細くする、曲線だけで表現する、つり目を描かない(「X」エックスの神威のような目)、「聖伝」のようにまつ毛をバサバサつけない、など。
ベタ塗りを多用せず描いたことで読者から「白い。手抜きだ」という声が…。
作品の世界観を統一するために最初に決まりを作っておく。並行して複数の作品を手がける先生方ならではのやり方ですね!
「カードキャプターさくら」の名付け親は?
最後に、カードキャプターさくらのタイトルをつけた時のエピソードをご紹介します。
「カード○○さくら」にしようとまでは決まっていたけど、全然浮かばず締め切りがきてしまった!
ヤバいと焦っていた大川さんのところへ、書いた紙を持ってきたのはCLAMPメンバーの猫井先生でした。
「キャプターってどう?」
と、猫井先生。
この言葉により「カードキャプターさくら」とタイトルがつけられました。
カードキャプター(捕獲者)の誕生
ちなみに、このとき紙に書かれてあったのは「キャプチャー」とバラされてました(笑)
そして「カードキャラクター」「カードキャスター」というアイディアも。
ストーリー展開、キャラクター作り、衣装デザイン、設定に合った背景や魔法陣、いろんな種類のお花を描くといった細かな作業。CLAMP4人の先生が作り上げる「カードキャプターさくら」は本当にかわいくって不思議で素敵ですね!